ナイツは、1965年の創業以来、約半世紀にわたって眼科医療分野に特化した製品の開発・製造・販売を通し、ナイツ独自の価値を提供してまいりました。その間、医療関係の方々の期待に応えるために技術を磨き続け、ナイツの製品は、現在、日本をはじめ世界70カ国以上の国々で広くご愛用をいただいております。
私たち人間が得る情報の多くは眼から入ってくると言われています。文字や映像などの情報はもとより、家族の笑顔、明日の希望さえも眼によってもたらされているといっても過言ではありません。それだけに視力と見え方の質は大切であると考えています。一方、最近の様々な疫学研究で2050年には世界人口の約50%が近視になると試算する報告があります。近視が増えると網膜剥離や緑内障の有病率は増加します。さらに強度近視になると様々な眼疾患を生じ、その結果失明者が増加します。これを防止するには若年層での近視を抑制することが重要であると言われています。また、高齢化社会の到来とともに、白内障や緑内障、加齢性疾患、糖尿病などの成人病による眼の疾患は急増しています。高齢化社会に向けて、高齢者のＱＯＬの維持が社会的な課題となっています。このように老若男女を問わず、眼の健康診断の周知徹底と医師による早期診断・早期治療が重要であることは言うまでもありません。
今日までナイツは、眼の診断・治療を支える眼底検査機器を中心に、眼科医療ニーズに応える多様な製品を提供してきました。これからは、眼科医療の領域で培ってきた技術をさらに究め、眼科はもとよりさまざまな診療科のフィールドでも、ものづくりを通して貢献できる企業でありたいと願っています。私たちナイツは、今後も、社会的課題・世界的なニーズに応えるためにも医療現場の声に耳を傾け、医師の方々に最高のパフォーマンスを発揮していただけるようオンリーワンの技術を追求し「MADE IN JAPAN」そして「MADE BY NEITZ」の新たな価値を創造してまいります。

代表取締役社長　西澤孝枝